暗かったから本音で話せた【3.11キャンドルナイト】

６年前の３月１１日の２時４６分。

何をしていましたか？　

テレビなどから流れる映像を観て、何を感じましたか？

そして、その後、生き方はどう変わったのでしょうか？

たった６年しか経っておらず、まだまだ復興もしておらず、

故郷へ戻ることも出来ない人がたくさんいるのに、

普段思い出すこともなく過ぎている日常。

節電、節電と言っていたのも忘れて、

明るさや便利さを求めてしまっています。

せめて、この３月１１日は、電気を消して、

あのときのことを思い出し、

大事なことを語り合いたい・・・。

そんな思いをもって、キャンドルナイトを企画しました。

この写真は、店内のほとんどの照明を落とした時のものです。

キャンドルだけの灯りの中で、

静かに語りあう時間を持ちました。

あなたにとって、大事なもの（こと）はなんでしょう？

「３０個書き出してみましょう。そしてそれをシェアしましょう」

そんなワークを行いました。

「家族」「友だち」などが最初に思い浮かびそうですね。

でも、３０個書くとなると自分の内面に目を向けなければなりません。

書くときは暗くては見えないので、照明を点けました。

みんな、真剣に書き出しています。

この春高校生になるＭちゃんもお母さんと一緒に参加してくれました。

子どもさん連れで参加された若いご夫婦も。

４人グループで、

３０個のリストの中からランダムに話してもらいました。

なぜそれを書いたのか理由もつけて話していきます。

すると、自分でも思ってもいなかった言葉が出てきたりします。

初対面の人とも、深い話をすることが出来ました。

「暗かったので本音が話せました」と感想に書かれた人がいました。

本音が話せたのは、暗さのせい？

もしかしたら、そこに流れる場の力のせいかも？

いづれにせよ、普段は話すこともない（思うことすら少ない）

内容の話が出来て、ステキな時間になりました。

参加者感想

＊暗かったので、本音で話せた気がしました。
＊3．11や大切なものを考えるいい機会になりました。他の方の話を聞いたり、自分を振り返ったりしたことで、当たり前を大切にしようと思いました。ものも大切に使おうと思いました。
＊初対面の方々や違う世代の方々と楽しくお話ができて、うれしく楽しかった。（多数）

＊命の大切さや長生きのコツ、生きるために大切なことなど、気軽に話ができました。

＊キャンドルの灯りの中で話すということは、思ったよりも自分の心を開いて話せ（積極的になれた感じ？）、とても楽しかったです。非日常なすてきな時間を過ごせました。

＊家族で参加できてうれしかったです。（夫の話を聞いて）普段話せないことや、こんなことを考えていてくれたんだなぁということがわかり、なんだか心が温かくなりました。

＊6年前を思い出し、言葉にしたことで、いきなり涙が出てしまいました。家にいてただ過ごすよりも、見知らぬ人と思いをシェアできたことがよかったです。

＊家にいればテレビを見るだけなので、今日来てよかったです。

＊｢大切なもの｣の交流が楽しかったです。まだまだ話せそうでした。

＊ディナーも美味しかったです。